ペン時代3月号が届きました(昇段試験課題掲載月)
早いものです。練習もままならないままに、なんとか提出だけをし、日々に追われ…なんてやっているうちにペン時代の3月号が届きました。
3月号はそうです、年に1度の昇段試験の課題が載っているのです。
もうあれから1年……。
ペン時代という競書誌では、途中までは毎月の提出で級が上がっていくのですが、あるところからは年に1、2回の昇段試験を受けないと段が上がりません。他の毛筆、硬筆の流派もそのようなところが多いようですね。上がれば上がるほど忍耐力と、自分自身で勉強していく力(自分との闘い)が要求される気がします。
今までは順調に段も上がって来まして今回は師範から教範への昇段試験。そろそろ足踏みをするかもしれません。
でも、そこは細く長くゆっくりです。
限られた時間でやれることはやってみようと思います。課題もいくつかあって、結構苦しいのです。
しかし、上達への試練と思って毎回やっています。
出来れば合格したいですけどね!
ペン習字はすぐには上手になりません。すぐに上達する方法!という本が売られていますが、すぐには上達しません。コツを掴めばすぐに改善はしますが、上達するならコツコツコツコツです。
横道にそれましたが、まずは最初の記録を載せておきます。
今日届いて、まずこれから、と、書いてみたものです。これから字形を習ったり配置を考えたりしていきたいと思います。
課題は全部で5つです。
先日久しぶりにスキャナーを使おうと思ったら、PCとの連絡がうまく行きません。ソフトも一度アンインストして入れ直したりしてみたのですが。
直したいのですが、困っています。
携帯で撮った画面です。
芝風会書作展に行きました。
去る1月20日。東京駒込の北里画廊で開催された芝風会書作展に行ってきました。私が憧れている芝風会の先生方の作品や、ペン時代無鑑査の優秀作品が展示されているもので、年に1度行われています。
毎年観に行きたいところ諸事情で行くことは出来ず、今回何年ぶりか、2回目に訪れました。
Twitterの方々、みちくさ通信のくりぼんさん、やすじぃさん、Sai〜手書きの時代〜のSAIさんと、思いがけずオフ会も出来ることになり、ご一緒に鑑賞→ランチの運びとなりました。
独学者にとって、生の作品を観られる機会はとても少ないものです。
毛筆、硬筆、いろいろな筆記用具で書かれていましたが、作品の筆勢、濃淡‥‥その場で佇んでいる作品の存在感は堂々たるものでした。
やはりこれ、私の好きな字。近くに教室がある別の流派ではなく、独学でもこの流派、これで正しいんだと再認識できた時間でした。
数年前、毛筆をかじりましたが、あまり好みの流派でなく止めてしまいました。
会場でお会いした先生のお言葉を噛み砕き、
私独自の感覚ではあるかもしれませんが、筆は筆記具であり
たとえほとんどが硬筆のお手本しかなくても、この流派の毛筆学習は出来るんだな、基本ができていれば。だから基本を習うことが大切なんだ、と感じました。
今は毛筆を習う時間は取れませんが、筆遣いを基礎から習い、硬筆技術を磨けば、毛筆も憧れの字で書けるようになるのではないだろうか、と、そんな感想を持ちながら作品を眺めました。
一級に受かってやっと基礎が出来ているスタートライン。ここからが始まりだという先生のお言葉に、これから先に続く長い茨の険しいくねくね道とその先にある明るい光を思い描きました。
来年も、行けたらいいなと思います。
指導者証が出てきましたので
手本を見る精度と再現する精度
今になって思い返せば、やり始めの頃は全然手本を見ることが出来ていませんでした。どこに注意すれば上達するのかということが全くわかっていなかったのです。
ちょっと例えは違うかもしれませんが、初めて聞く言語が、言語とも思えないあの感覚、ただの音としか聞こえないというか。
文字もそうで、字形に興味がなかったあの頃は、たとえば「木」という漢字が、ただの木でしかない。
手本を見ても、「上手な木の文字」でしかなかったのです。
手本に見慣れて行くうちに、なんとなくその「木」を深く見られるようになってきました。
一画目と二画目はどのくらいの長さなのか。
三画目はなるほどきっちりと交わりから出ている、そしてこの角度で。
払いはこんな感じ。四画目もきっちりと交わりからだ。
払う時に止まっているような、止まってないような、うーんどちらだろう、というように。
そうすると次はそれを再現するということになりますが、それがなかなか上手くいかない。
自分の書いた字とどこが違うのか。
「あ、そうか。自分は交わりの出具合のバランスが違う。交わりから1ミリずれて書いちゃってた。」みたいに。
今度はゆっくりゆっくりそれを修正してみる。
ゆっくり書きすぎててにょろにょろしているけど、位置は合っていた。などと、再現していくことになりました。
癖のある字を変えたかったり、ペン習字を習い始めで上達を目指したかったりする人は、そこをヒントに練習されたらいいと思います。
この基本が、最初は全くわからないのです。
なぜ、違うんだろう。
1つ1つやっていくしか無くて、私は近道は無いと思いますし、近道というならそこが近道だと思います。
何度もやっていくうちに、その両方が磨かれて、再現出来るスピードが早くなります。
見て真似るだけで上達する!
そんな謳い文句の本がたくさん出ていますが、それははしょり過ぎで、嘘ではないけど、それが難しいのよって感じです。私はそうでしたし、今も難しいなと思っています。
このブログは、自分の趣味の記録であり、誰に教えるとかの目的のものではありませんが、ある程度中級だか上級かの差し掛かりに来てみて、思ったことをほんのちょっとアドバイス的に書いてみました。
いろいろ買いました。古本です。
絶版になっているものもあると知り、思い立って持っていないもので興味があるものを手に入れました。
俳句を書く 大変参考になりそうです。
一番嬉しかったのは、高田香雪先生の美しいボールペン字練習帳です。何と言っても高田先生の文字のファンなので、見つければ多少高くなっていても買ってしまうと思います。