毛筆書写検定2級を受検してきました。

11月11日(日)、毛筆書写検定2級を受験してきました。
毛筆を始めて約3年。とはいえ、月2回の教室で練習させてもらうという状況で、…日数だけが過ぎていった感じもありますが……。
ちょうど1年前に、毛筆書写検定の3級に挑戦、合格。今回2級を受検して来ました。



<2級を受検した感想>
当たり前のことですが、自分の実力以上には書けないのだなぁと思った。緊張があるので普段の力の8割位でしか書けないことが多い。
普段の実力が足りなければ、本番では更に書けない当たり前のことを痛感。
自分の力不足を感じた。特に、字形。自己流の字形になりやすい。自分が持っている本来の癖が出てしまった=臨書の(硬筆も毛筆も)練習不足から来るもの。
縦書き文の布置は、硬筆で勉強したことと基本的なことが変わらないので比較的楽に出来たと思う。
俳句は、散らし書きの勉強が不十分で、まだまだ必要。
臨書もこれから勉強を要する。

理論はだいたい出来たと思う。明らかな間違いを2箇所見つけた。草書を読む問題「観光」を「銀光」と書いてしまった。(観の篇がかねへんに見えてしまって、どうしても読めなかった。) 「元永本古今集」の読みを「がんえいぼんこきんしゅう」としてしまった。(正しくはげんえいぼんこきんしゅう)

と反省の多い受検でした。結果は1ヶ月後のお楽しみ。



<出題された問題>

●第1問(楷・行3文字ずつ)
 秋 風 動
●第3問(臨書)
 蘭亭叙から出題
●第4問(古典かな臨書)
 粘葉本和漢朗詠集から出題

ほとんど忘れてますね。



<会場の様子など>毛筆書写検定を受検したことのない方、受検しようと思っている初級者向けに会場の様子が伝われば幸いです。

毛筆検定の時間は午後1時から。20分前には会場にいるようにと受験票にありますが、実際にはもっと早く来ている人の方が多いです。
午前中は同じ会場で硬筆書写検定の受検が行われますから、両方受検の方はそのまま会場でお昼をとっている場合もあるようです(会場によって飲食禁止のところもあるかも)。
小学生や中学生と思われる方もいるので、雰囲気は和やかな感じです。


検定の担当者は、早めに到着することもあれば(硬筆の時は1時間前には来ていました)、ギリギリに来ることもあります(毛筆は10分前に来た)。
受検の級別・また受験番号順に着席しますので、担当者が来るまではどの席に座るのかはわかりません。それまで適当な席に座って待つことになりますが、席を移動する可能性がありますので、まだ、硯に墨は用意しない方が良いかもしれません。


問題1問につき、2枚の半紙が配られます。6問あれば12枚配られます。その12枚をどのように使うかは自由です。提出できるのは問題の数だけの半紙です。
書いたものは、新聞紙の上に広げて乾かすので、新聞紙は多めに持っていった方が良いです。
机の上に広げたり、足元に広げている人もいました。私は、新聞紙の他に、作品を挟めるファイルのようなものを持って行きました。
半紙の左下に鉛筆で会場名、受験番号を書きます。提出するものだけに書けば良いですが、私は最初に全ての紙に書きました。
配られた半紙以外のものは、提出できませんが、試し書きをしたりする半紙を用意しておくことは出来ます。用意しておいた方が良いと思います。


級が上がるにつれて、受験の時間が長くなるので、途中で他の級の人は会場を出ていくことになります。
その間、みなさんバタバタと片付けをしています。その音が緊張を和らげました(私の場合)。
会場の椅子と机が自分に良い高さとは限らないので、必要があれば座布団のようなものを持っていくと良いと思います。
私は、椅子の上に正座しました。



次の検定は来年1月。理論合格だけなら、また受けると思います。全部不合格なら、しばらく練習してから挑みます。合格していると良いなぁ。