マカトン法ワークショップ 基礎1

ペン習字に全く関係のない話題を書かせていただきます。

昨日は東京、練馬区に行き、マカトン法のワークショップ(講習)を受けて来ました。そのレポートをしたいと思います。


マカトン法とは?
興味のある方は日本マカトン協会のホームページを見ていただければ正確なことが載っています。


マカトン法は、言語やコミュニケーションに問題のある子どものために、英国で開発され、世界の40ケ国で使われている言語指導法。手話は、基本的に手振りだけで行いますが、マカトン法は、音声言語・動作によるサイン・線画シンボルの三つのコミュニケーション様式を同時に用いることを基本としています。
つまり、話しながらマカトン法という動作を行い、シンボルという標識のような記号化した絵のようなものを使う方法です。
イギリスではほとんどの養護学校で使われているそうです。

 マカトン法によって、言語理解、音声表出、コミュニケーション意欲の向上がうながされます。理解言語にくらべて表出言語に問題のある場合には特に効果的です。…ということらしいです。


聴覚障害のある方でも、知的障害を合併している場合は、手話ではなく、マカトン法を使う方が理解がしやすいことも多いそうです。




そのマカトン法というものをぜひ習得したく、ワークショップに申し込みました。



インターネットで申し込みしてから振込用紙を取り寄せて申し込み完了。
新幹線…切符の購入 今までJRの窓口で購入していましたが、今回は旅行会社を通じて入手しました。あらかじめ行き帰りの新幹線の時刻を指定しなければならない、直前にキャンセルした場合には、キャンセル料がかかるなどの点はありますが、こんなに安く購入できるなんて知りませんでした。どうやらこの方法を利用している人は多いらしい…友人の言っていた日帰りプランってのはこのことだったのね、と思いました。東京駅または品川駅で使える1000円ぶんのチケットもついていました。
今度から東京に行く時はこれを使おう。



今回受講したのは基礎1。基礎1・基礎2・アドバンスと3コースあるらしく(もしかしたらその上の指導者コースもあるかもしれませんが、不明)、今回は初めての受講だったので基礎1を受けました。必ず基礎1から受講することになります。
基礎1は全部で9つのグループに区切られているサインのうちの3つまでを習いました。



●タイムテーブル
10:00〜10:10 挨拶と日程
10:10〜10:30 講義1 総論
10:30〜11:10 講義2 マカトン法の特徴と基本的指導法
11:20〜12:30 実技1 サイン・シンボル1・2
昼休み
13:30〜15:00 実技2 サイン・シンボル1・2・3 歌 ゲーム
15:10〜15:40 講義3 シンボルとは?
15:40〜15:50 VTR鑑賞
15:50〜16:00 Q&A



濃い。内容が非常に濃い。見ていただければわかるかと思いますが、昼休み以外に休み時間が無い。みっちりと詰め込みます。
これは合宿の自動車学校レベル。受けたことはないけど。
大人でも休まないと集中力が切れてくることがよくわかりました。特に講義3とVTRのあたりはもうヘロヘロ。



講義1と2でマカトン法とはなんぞや?と習った後、55人の受講者が4つのグループに分かれ、それぞれの教室で実技を受けました。



技術的なことは習ったばかりなので書けないのですが…
マカトンサインは全部で330の語彙があって、その語彙が場面ごと9つのステージに分類されています。
家族内のことから社会の外で必要なことへと広がっていくのですが、その中の最初の1.2.3のステージを習いました。


先生:「コップ」 はいやってみましょう
受講者:「コップ」


こんな感じで進められて行きました。
覚えた後、簡単な文章が出題されてみんなでやってみて復習します。
実技2では覚えたサインを使って歌を歌ったり、3・4人ごとに分かれて自作の即席寸劇を行いました。
初めて知り合った人と、いきなり劇を作って発表するっていうのはなかなか面白いアイディアで、その場がわはは、と和んだ気がします。


受講者は保護者から、特別支援学校の先生や医療関係者まで様々で、全国から参加しているようでした。
1人の生徒さんのために個人的に受講しに来た先生もいて、その熱心さに心を打たれました。
私もがんばるぞと思いました。
充実感たっぷりの1日でした。



いくつか参考になる資料も購入してきました。

さあ、今日から実践です。



ペン習字のブログですが、こんなものがあるんだと知っていただければ幸いです。