硬筆書写検定 第1問(速書き)の練習について

準1級に合格した、といっても本当に実力を兼ね備えて合格された方もいれば、努力して努力してそれで余裕で合格ラインに達した方もいれば、頑張ったのに出来が非常に悪かった、それなのになぜか合格に達した方もいれば、頑張らなかったのに運良く受かった方もいると思います。

…私は今回、時間が取れないなりに家族に協力してもらって、自分が出来る限りで頑張ってみました。
その甲斐あってか「理論」は運良く得意な問題が出れば、という条件付きで、合格ラインに達するようになったと思います。理論は全く自信のなかった試験2カ月前でしたが、とにかく詰め込んで覚えればいい! ので、何とかなるのはこちらだと思います。

ところが、「実技」の方はというとなかなかすぐに実力がつくわけでもないし、直前に頑張ったからって点数に結び付くのかどうかは疑問…。実際ガタガタみみず文字になりましたので、こちらは合格ラインギリギリだったのだと思います。


その中でも、この第1問の速書きは特に練習が直接結果に結び付きやすいものではないかな、と思います。


最低限、
●全部の文字を時間内に書ききること
●左と右を揃えること
●間違えたら斜線を引いてしっかり直すこと



これさえ守れば、多少汚くても、良い!!(ってことはないと思いますけど)という信念のもと練習しました。
試験の前に開催される、講習会に参加したのですが、その時も先生が「まずは書き切ることが大前提!」途中で時間切れになってしまうと大幅に減点されてまず合格は厳しいです、とおっしゃってました。

場慣れするためには、毎日練習!
1日の練習は、速書きから始めました。

「硬筆書写検定 合格のポイント」(狩田巻山著・日本習字普及協会)を使って練習をしました。このテキストは、検定を受験する人なら必須のテキストのようで、毎年○年度 と発行されているようですが、過去問題が繰り上がって新しく掲載されるのみで、基本的な内容は変わらないようです。1冊買えば合格するまで使えると思います。
ミシン目で1枚1枚切り離せるようになっています。

練習問題をひたすら書く練習を毎日しました。
キッチンタイマーで所要時間の4分をセットして、練習開始!
目は問題を見て、何文字分かを記憶してひたすら書いていきます。家族に「今から速書きするから、よろしくね!」と声をかけるのを忘れずに。
こういう時に限って電話が鳴ったりするものですけど〜。

どのくらい雑で大丈夫だったかというと

こんな感じです。速書きすると自分の元の文字が出てきますね。
速書きしてもペン習字仕様のきれいな文字を目指したいものです。


〜試験当日の感想〜
当日。いよいよ第1問です。試験が始まる前に文章に目を通す時間を与えてくれます。(たぶん1分位?)それまでは裏返しておくので、文章は見えません。
それでも、裏側からどんな文字があるか一生懸命透視します。(皆そんなオーラがありましたので…)なんとなくこの字っぽい!とかわかるだけで心の準備も出来るは・・・ず・・・・・?

さぁ!始まりました!
家族に「静かにしててね」と続けて来た練習ですが、本番では始まった途端に「え〜〜やりながら、聞いてください。当試験は・・・むにゃむにゃ・・・」と、(ほとんど聞いてませんでしたが)説明が始まりました。
他の会場では無いのかもしれませんが、そんな可能性もある、と頭に入れておいてください。
「そんなの聞けるわけないじゃん!静かにして!んも〜最低最悪〜」…と普段なら心にも思わないような言葉をぽろぽろと自分の心が喋っていきます。
そうは思いながらも手は動かし続けなければならず、これがまた更に緊張感を高めました。

もともとペンの「持ち方」が悪く、矯正して10か月程。
緊張で元の持ち方に戻ってしまったりして 手は震えで止まらなくなってしまい、字もガタガタ。すごく焦りました。

何とか時間内に書き終えることが出来、30秒〜1分程は時間が余ったので、誤字脱字を確認したり、ごまかせそうなところ(?)はキレイに訂正したり、といった具合です。例えば 突き出なければならない棒が出ていなかったら、それとな〜く出したりしました。やり過ぎると良くないと思うのですけどね!

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