私の万年筆

文具好き、万年筆コレクターの方々のように勉強熱心ではなく、万年筆には詳しくないけれど、自分のお気に入り万年筆を数本持っています。
万年筆が特別好きだから、というわけではなく、興味を持って手を出した趣味の道具には本物や純正を求めてしまう厄介な性格。ついつい本物を買い、見た目ではわからないじゃん!と言われても、純正にこだわってパーツを取り寄せたりしてしまいます。純正じゃない方が良いのがあるのもわかっているのに…。
私は父っ子だったせいか、父から受けた影響は大きく、顔も父似、色白も父似、皮革好きも父似、燻製好きも父似と言った具合です。融通が利かない位の真面目っぷりとか頑固なところとかまで似てしまいました…。母はテキト〜大らか〜気にしなーい気にしなーいな性格なので、少しはそちらに似れば良かったかも。


道具から入るタイプ、、というのでしょうか、道具に憧れて趣味を始めたということも多々です。もしかして、毛筆もそうだったりして。
カメラ、フルート、ボウリング、ガールスカウトの制服等…最初は、趣味そのものよりも使って見たかった、着てみたかった がきっかけだったのかも。
ペン習字は、純粋に「きれいな文字を書きたい」がきっかけだったんですよ。


ペン習字だけはお金のかからない趣味を見つけた!と喜んでいたのもつかの間、次の瞬間には「ちゃんとした」万年筆が欲しい!と探しまわっていました。「ちゃんとした」というのは自分基準で、有名メーカーでニブがゴールドでそこそこの良いお値段のものであればOK。


デスクペンが普通に事務用品として使われていた時代、父親が使えなくなったり不要になったデスクペンを、大量に職場から持って帰って来たので実家には沢山のデスクペン(万年筆)がありました。そのほとんどがパイロット製品。パイロットのデスクペンも当時は今より種類が豊富だったようで、キャップもベージュ色のつるんとしたものから、ブラックの少しおしゃれ要素があるものまで。女性向けのピンク色のようなものもありました。セーラーやプラチナ製もちらほら見かけましたが、パイロット製がほとんどでした。当然カートリッジもパイロットが沢山。


父に影響を受けやすい私でしたから、あのデスクペンの山は私の記憶に焼きついて離れず、温めること○○年。
そんな理由から、万年筆は馴染みのある「パイロット製にしよう」と決まりました。


ペン習字を始めてすぐに買ったのがパイロットカスタム742。2万円のモデルです。ニブに知識は無かったのですが、「ペン習字をやりたい」ってことでカウンターの人と相談、試し書きをしてEFではなく、より硬い書き味で細かい字の筆記用PO(ポスティング)を購入したようです。その時の経緯はあまり覚えていません。7年愛用して書き味も自分に馴染んでとても気に入っています。一つ不思議なことは、パイロットのカタログには「PO」はブラック軸のみですとあるのに私のはディープレッド。お店の人がこっそりニブを変えてくれたのかな。
私ディープレッドにこだわっていましたので…。
パイロットではペン習字用に「EF」を推奨しています。PO(ポスティング)でも十分ペン習字用に気に行っていますが、推奨と言われると欲しくなってしまいます。
EFニブを上位クラスのカスタム743(3万円)で欲しくなって来ました。準1級に受かったら、と受かる前からフライングで6月に購入してしまいました。
またディープレッド軸。新しいのでカリカリしていますが、この書き味も言うことなしです。
あとは、字の練習、練習!


写真右下は、学生の頃友人と行ったシンガポール旅行で、気が大きくなり勢いで買ったモンブランです。使ってあげないとな…。
撮影が下手でごめんなさい。


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