ペン習字精励富士賞

以前もブログに載せたことがある本です。

画像が暗すぎですが、

集中力を育てるペン習字トレーニン

文京学院大学女子高等学校著  定価952円 全223頁 ブックマン社


書店でこの本を立ち読みした時、何て好みの字、こういう字が書きたい、何この本、と思って良く見たら 以前から、そして今も私が勉強している系統の字、高田香雪先生と長尾敏子先生が執筆したものでした。

この文京女子学院大学女子高等学校では、80年以上もペン習字の取り組みを続けているそうです。
その学校で日々使われている教材を元に作成されたのが、この本だそうです。この高校では「ペン習字精励富士賞」という目標が設けられていて、先生や生徒、保護者の方々が、年間600枚のペン習字を書くのだそうです。
本によると、字を書くという行為を通じて言葉や国語に親しんでもらうことも目的の一つのようです。
また、「集中力がつく」という声も見られるようです。


この本はなぞりがきが出来るように薄字で書かれており、このような構成になっています。


古典文学を読み、書く
竹取物語徒然草土佐日記平家物語伊勢物語枕草子源氏物語奥の細道

俳句や短歌にふれ、書く
万葉集古今和歌集1・2・新古今和歌集・俳句1・2・短歌・百人一首1〜3

古典にふれるための予備知識を得て、書く
十二支・月の異名・活用形・動詞の活用・四段活用・上二段・下二段・下一段活用・上一段活用・カ行変格・サ行変格活用・ナ行変格・ラ行変格活用・形容詞・ナリ活用・タリ活用・古典難読語1・2・敬語1〜3

近代文学を読み、書く
三大文豪・蜘蛛の糸・雪国・草枕山月記

日本と日本語をあらためて知り、書く
四字熟語1〜6・ことわざ1〜5・名数1〜3・朧月夜・植物名・秋の七草・日本の旧国名・日本史時代区分・古代寺院・仏像名

世界に目を向け、書く
故事成語1〜3・七言絶句・論語・漢文・諸子百家カタカナ語1〜3・外国名の漢字表記・世界の名言1・2・中国王朝名1・2




一つ一つは一部分ですが、大変幅が広い内容で、なぞり書きも楽しくなりそうです。
せっかく買ったこの素晴らしい本、実際には数ページなぞり書きしただけで放置してありました。


基本に戻り、練習方法を見直してみようと思い、私も一般の部でこの、「ペン習字精励富士賞」に挑戦してみることにしました!
夫に話したら、「これはもっと初心者の人向けなんじゃないの?」と言われたんですが、初心の勉強が一番大切だと思います。基本がなってないって部分がまだまだ沢山あると思います。


詳しい内容はこの高等学校のホームページを見ていただければわかるのですが、賞といっても特別な人だけに与えられるものではなく、やり方に従ってやり終えればもらえる賞状のようです。

使用筆記具は万年筆、ボールペン、付けペンのいずれか。
毎日1ページずつ最低1日1枚、薄いB5のトレーシングペーパー(高等学校にも売っている・50枚つづり一冊100円)にこの本を写します。
最大で1日5枚1週間で35枚まで(1ページ36枚書くと失格)なのだそう。
週の初めの3日間は、手本の上にペーパーを重ね、4日以降7日までは横に置いて臨書するのだそうです。
最終的に600枚を書き終えたらまとめたものを送付すると、折り返し賞状と自分の作品が戻ってくるというもので期限は無いそうです。


計算してみると、一日1枚か2枚書けば本を終えるまでには600枚が達成出来るので、達成感と上達のためにやってみようと思いました。
といってもあれもこれもは出来ないので、1日1ページ、これを普段の練習に変えてやってみたいと思います。
トレーシングペーパーが届き次第、始めます!
何もかも自己満足の世界ですが、それで良いです、それが良いです。良い気分転換です。


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